too early to despair

絶望するにはまだ早い 2021

失われた1年

チラっ。

 

チラチラっ。

 

みなさま、お久しぶりです。

前回ここに書いたのが2018年の夏ですって…!

失われた1年どころか、2年以上も前やないかい!

おったまげー←

 

久々に何か書きたいなー、書いておきたいなーと思い

ログインのパスワードやらを思い出すところから始めた今日は2021年3月1日。

 

あの日から。

時が止まったような

世界が一変したような

何もかもが「ニューノーマル」な日常になった日から

 

もう1年か。

みなさま、お変わりなくお過ごしでしょうか。

 

2020は私にとって、みんなにとって、そして音楽業界、エンタメ業界のみならず、

すべての世界が変わり、苦しいことも多い1年だったね。

 

そしてそれは今も続いてはいるけれど、その中でも、新しい方法や、手段、繋がり方が急速に広まり、

「オン」が当たり前の世界に。

 

私は昔ながらの人間なので、

やっぱり直接会いたいし、顔見たいし、オフでライブやりたいバンドマンなので笑

なかなかに厳しいものがありました。

そんなこと言ったってしょーがないのにねぇ。

順応性がなくてごめん笑

 

 

でも。その中でも。

日々の生活をなんとかやり過ごし、希望を見つけ、新たな楽しみや学びを見つけられた1年になったと思う。

凝り固まった考えや思い込みのようなものが

いっぺんに覆されたからね。

これがノンフィクション!?

そうね、これがまさに今生きる世界。

 

 

今年は、今年こそは

みんなに会えたらいいな。

っていつも思っています。

 

だから。

みんな必ず元気でいてね。

よく食べてよく寝て、適度に運動して、

良い夢を見て、あったかくして。

 

前回のライブの最後にも言ったけど。

また会う日までどうかいきててね。

 

必ず、1人も欠けることなく!

またみんなで歌える日を。

ショートストーリー【The end (of summer)】

台風が街を秋に変えて去った。

至るところに落ちているコンビニのビニール袋、折れた傘、そして夏のかけら。

 

平成最後の夏。

だなんて呟いてみても。

特に何があったわけでも、何もなかったわけでもなく。

ただただいつもと同じような夏が来て

そしてまた秋になる。

 

季節の変わり目はいつも滑らかで、

気がつけばそこにあるようなものだけど。

夏と秋の境目ってわりとハッキリしている。

暴力的に圧倒的に全てを巻き込んだ嵐は、この夏もまた、あの夏に変えてゆく。

 

バイバイ、また会おうね。

夏の似合う素敵な人。

夏みたいな、君。

 

夏はいつの間にか終わる

ハズキルーペが気になるみなさん、こんにちは。

なんだかある日を境にすっかり秋になったような感じだね。

毎年夏の終わり〜秋にかけて無駄にセンチメンタル。

恋の終わりと似ているからでしょうか。

 

先日のリハ

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ユージ仕事で遅刻中↑

 

みんなそれぞれの人生や生活があって、その中で同じ音を出すために集まるのは、とても尊いことのように思える。

大したもんじゃないかもしれないけど、私がソロにあまり興味がなかったのはこのへんの感覚かもしれないなぁ。

みんなでバンって音を出す瞬間。

ただの音符が音楽になって、メロディーにストーリーが乗って。

バンドっていいよ!←大雑把

みんな!バンドやろうぜ!←

 

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気がつけばライブまであまり時間がない!

これからリハも佳境に入るよ。

この時期にライブができるのがなんとも嬉しい。

我々の曲ってこの季節にぴったりな歌が多くない?

 

ぜひ聴きにきてね。

ショートストーリー【クラゲ3時】

水族館でいちばん好きなのはクラゲ。

あそこだけなんか静かで、暗くて、涼しくて。

クラゲ見てると落ち着くんだよね。

この子たち、何か考えてるのかなぁ。

なにも考えてないのかなぁ。

ひしめき合ってるのに、孤独だね。

 

___

 

こんなことを繰り返していても仕方ないことはわかってるし、私だってこんなことしたいわけじゃない。

素直な女の子がかわいいなんてそりゃ知ってるし、私だってそんな女の子でいたい。

いたかったの。

いたかったのに。

…なんでこんななっちゃうの?いつも

 

さっきまでは楽しかった。

やっと最後のテストが終わって、バイト以外することない夏休み突入。

今年から社会人と学生でまったく時間が合わなくなった私たちは、それでも、それなりにうまくやっていた、と思う。

 

いつものように合鍵を使って、いつもの彼の部屋に帰る。

まだ帰ってないよね。

コンビニで買ってきたミニ冷やし中華とチキンを食べながらテレビを見る。

暇。

とりあえずシャワー浴びて、部屋着がわりのTシャツ借りて着替える。

暇。

しゃべくり007見る。

暇。

 

ひまひまひま。

 

少しウトウトして、テレビからマツコの声がしてきた頃、彼が帰ってきた。

 

「うわ。びっくりした。いたんだ、ただいま」

(テレビ消す)

「・・・」

「なに?どうした?」

「・・・べつに」

 

ダメだ、だめだ。

部屋の空気は一瞬で重くなり、静かになる。

 

「はぁ」

ため息をついたのは彼の方だった。

「なにしにきたの?」

「なに、って…」

 

今日で学校終わりだし、とりあえずその報告。

あとは、明日からバイト入れっぱだしさ、なかなか来れないかもだし。

でも。いちばんの理由は、

会いたかったから。

顔見たかったから。

だよ?

 

頭の中ではたくさん言葉が溢れるのに口からは出てこない。

長い長い沈黙。

時間だけが過ぎてゆく。

 

「・・・別れよう?」

 

声を発したのは私だった。

あまりにもはっきりと、尖って響いたその声に自分でも驚いた。

 

あまりにも簡単に。

あまりにも肝心な言葉を放ってしまう。

 

「またそれか」

 

彼はやれやれ、という表情を無理やり作ろうとしていて、その途中で諦めたようだった。

「わかったよ」

「・・・」

「俺さ、明日も仕事だよ?今日月曜日。

月曜からこういうの、本当にキツいんだよね。

べつに他の曜日ならいいってことでもないんだけど」

「・・・」

「もう、わかったから。とりあえず今日は寝よう」

 

また、だ。

また3時。

なんでいつも3時なんだ。この時間にいつも深みにはまる。

 

彼はベッドに入り背中を向けて、すぐに寝息を立て始めた。

ここで隣に潜り込んで、背中にぎゅっとしがみついてさ、

「ごめんね、好きだからあんなこと言っちゃうの」

「別れないで」

って言えたら、なにかが変わるの?

変わるんだろうな。

 

でも。

言えない。

言えないことの中にいつも真実があって。

言えなかった言葉たちが、ひとりになると溢れ出して溺れそうになるんだ。

 

助けて

助けて

 

ソファーでそのまま寝てしまい、重たい瞼を開けると、もちろん彼はいなかった。

仕事に行ったんだ。

 

昨日となにも変わらない部屋。

綺麗好きな君にしては、少し散らかっている。

疲れてるんだな…

仕事、大変なんだな…

 

なんで私はいつも自分のことしか考えられないんだろう。

自分がしたくてしていることなのに、

なにを期待しているんだろう。

 

遮光カーテンの引かれた部屋は、まだ夜中3時の空気を閉じ込めていて、

私はそれを開けることが出来ない。

目を閉じて昨日のことを反芻してみるけど、涙が溢れて思考が停止する。

 

別れたんだよね?

わかったって言ってたよね?

わかった、ってなんだろう。

私が、別れたいんだっけ?

それとも?

 

___

 

クラゲの水槽の中は、本当は孤独じゃないのかな?

みんなで何か囁きあってるのかな?

私もその仲間に入れてくれないかな?

どこまでもいつまでも漂っていたら、すべて忘れられるのかな?

 

そもそも

 

私はいったいどこの誰なんだっけ?

 

___

 

ああもうこんな時間。

バイトに行かなくちゃ。

 

荷物は少ないから今日全部運び出そう。

もうこの部屋で「3時」を迎えることはないね。

何も考えないように。

何も思い出さないように。

はやく戻ろう、クラゲの水槽へ。

 

 

鍵はポストに入れていくね。

 

バイバイ。

 

_____

 

簡単に肝心な言葉放つ

感情コントロールできない 3時

バランス・タイミング ゆっくり崩れてく

不安ばらまくことで また深みにはまった

 

「行かないで」

言えないことの中に真実があるのなら

なぜ 言葉なんか存在してんの?

 

強がり 意地っ張り 独りよがり

プライド守ることで またひとりに戻った

 

「会いたいよ」

言えなかった言葉が 部屋の中 泳ぎだす

なぜこんなになってから いつも気づくの?

 

ミダサレテルココロ

ミタサレナイココロ

イツモ・・・

 

「泣かないで」

いいえ もう いい加減 素直になろう?

溢れ出す涙の海に漂う jellyfish

 

「行かないで・・・いや」

 

失くしてからいつも気づく クラゲ3時

 

いや。

 

 

クラゲ3時/チコチェアー 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕焼けは明日への約束

ユナイテッドする朝焼けを見たいみなさん、こんにちは。

どっちかの夜は昼間〜

 

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昨日リハに向かう道で、夕焼けがあまりにも綺麗なので思わず写真撮っちゃった。

夕日が綺麗だと明日も晴れるんだよね、って言葉、なんか明日が約束されてるみたいで好きだった。

 

でもさ!実際は今日台風来てるのよね!

今のところ全然嵐感ないけれど。

これから来るのかな?

 

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まともな写真がない笑

 

昨日のリハ。

やっぱりさー、バンドっていいわ!笑

なんか大雑把な感想でごめんね笑

でも、ほんと。

どの一人が欠けてもだめで。4人で生み出すからこその音、グルーブ、世界観。

 

リハに入るのが毎回楽しみだ!

みんなと話すのも楽しいしね。

 

昨日はリハの後、誰か誘って飲みに行きたかったけど、結局やめた。

会いたい人に会いたいエブリデイ。

会いたい人に会えないフライデイ。

 

台風が来る予感に満ちた夜風の中、ひとりで家に帰る夜道も悪くない。

 

夏は始まったばかり。

なのに、もう終わることばかり考えている。

 

枕草子読み返したい

夏。

平成最後の夏。

あの異常な暑さも昨日ぐらいから一段落したのかな?

昨日の夜なんかまさに

「夏は夜。月の頃はさらなり」状態で、私の大好きな夏の夜の空気だった。

歩道に座ってビールを飲みたかったけど笑、普通にお店で飲みました。

美味しかった♡

この夏もいったいどれぐらいのビールを飲むんだろうね笑

25メートルプール1杯分ぐらいかな?笑

(相変わらずハルキストです)

 

なんかね、日常のことも書こうと思うのだけれど、特筆すべきこともなく笑

日々心が動いたり動かなかったりはしてるんだけれどね。

そのことだけでも覚えていよう。

 

とりあえず。

今日もいちにちがんばって生きて、夜になってビール飲んで、音楽聴いて本読んで。

また明日が来るということを、疑わずに眠れる幸せを噛み締めて目を閉じよう。

 

明日はきっといいことあるからね。

 

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たまには顔でも載せておこうかしら笑←需要ないだろ

誕生日の日のわたくし

ショートストーリー 【体温】

さっきからずっと鈍い短い振動が立て続けに鳴っているのを知っている。

それが私のものなのか、彼のものなのか、それとも2人のものなのかはわからないけれど。

テレビはついているけど音は消しているので、余計響くのかもしれない。

 

お笑い芸人が何かをしゃべっている。画面は切り替わり、CMでは爽やかな女優さんが、爽やかなサイダーを飲み干している。

サイダーなんてどのくらい飲んでいないんだろう。

あの頃、美味しかったな、サイダー。

 

東京は記録的な連日の暑さで、夜になっても熱を帯びていて、まさに熱帯夜だねなんて笑いながら、ぼんやりクーラーの風に当たって、君の横顔を見ていた。

綺麗な顔だなぁ、鼻が高いなー。

目は優しくて、いつも少し笑みをたたえている。

怒った顔は見たことないけど、怒っても綺麗なまんまなんだろうなぁ。

まじまじと穴が開くぐらい見つめていた、

 

その瞬間。

 

息が出来なくなる。

自分のそれとは違う温度の舌が、生温い夜を掻き回してゆく。

強く抱きしめていた手をふっと緩めた君は、

何かを諦めたような?

あるいは何かに希望を見出したような?

見たことのない目の色をしていた。

そうして夏の夜は、始まった。

 

名前を呼んでもらうのが好き。

何度も何度も、呼んでね、うわごとみたいに。

耳から脳に痺れる感覚が走り、ねえ、もうどうでもよくなっちゃうね?

今だけはいいよね?

遠くなる意識の中、はっきりと感じる君の体温。重み。そして君のかたち。

 

どうしてちゃんと出逢えたんだろう。

こんな東京の片隅で。

予感も、予測もなかった。

理由も、順序もなかった。

ただ、会わなくてはいけない、

そんな衝動だけで、始まった2人。

それが、一番大切なことだから。

 

君の声が、震えた。

泣いてるの?

泣きそうなの?

大丈夫だよ?今が全てだから。

今も明日も、昨日も全部、ぜんぶ包み込んで、

このまま2人で、いようね?

大丈夫、ぜんぶうまくいくからね。

 

夏の短くて長い夜。

2人の体温。

どこまでも伸び縮みするこの夜に、溶けていった。

 

 

_____

 

何度も呼び続ける 電話を放り出した

言い訳は また明日

テレビの灯りだけで キスして 抱きしめたら

落ちてゆく この夜とカラダ

 

君の声が少し震えた

手を伸ばして 触れた秘密

彼と彼女のことも全部

飲み込んで この闇を埋めて

 

何度も呼び続ける 名前が耳に残って

その度に 遠くなる意識

 

君のかたちを覚えている

この両手が 宙を切って

動き続ける 指の温度

生温い夜を 熱くして

 

予感も予測もなく始まって

理由も順序もなく求めあった

いちばん 大切なことは 

きっと こんな単純なことだよね?

 

君の声が…

 

君の声が 少し震えた

手を伸ばして 触れた真実

今も明日も包み込んで

ねぇ  このまま  

このまま 2人で…

 

 

体温/チコチェアー